15インチゲージって？

　　　▲修善寺虹の郷にある「15インチゲージレールウェイミュージアム」内にある線路幅の説明。一番外側がJRなどの
　　　日本の標準軌間(線路幅)である1067mm(3フィート6インチ)。内側の線路は軌間381mm(15インチ)です。

世界実用最少軌間？
　永遠の鉄道少年たちは、必ず一度は夢を見たというのが「自分なりの本物鉄道を造って、運転してみたい」の一言だと思います。
　そこで登場するサイズというのが、世界実用最少軌間～と当サイトでは言っている15インチゲージ(軌間381mm)です。元祖は、　やはり近代鉄道発祥国のイギリスがルーツとなっています。もとは、ある貴族がそのむかし…庭に自家用鉄道として、この線路幅を使って造ったミニ鉄道が最初と言われています。やがて、一般鉄道としてこの線路幅を実用として使った路線が誕生していきました。そんな路線のひとつに、世界的にも知られる同国のロムニーハイス＆ディムチャーチ鉄道などがあり、公共交通機関として今でも立派に活躍しています。この15インチゲージ(軌間381mm)は、他にもドイツやアメリカにオーストラリアなど、世界各国の遊園地のミニ鉄道サイズとして数多く採用されているもので、よって世界実用最少軌間となっていると言えますが、イギリスでは、さらに狭い軌間260mmというマル＆ウェスト・ハイランド鉄道ほか多数～というナローゲージもあり、軌間最少記録を更新するために対決して造ったと言われている鉄道でもあるので、英国内でも議論が絶えないらしいようです。しかし、当サイトでは、深い歴史ある15インチゲージ(軌間381mm)を世界実用最少軌間ということにしています。
わが国では、静岡県の修善寺にあります「修善寺虹の郷・ロムニー鉄道」が有名です。最近では、自家用鉄道として有名な大阪の「桜谷軽便鉄道」などもあり、個人でトロッコ・本物鉄道が楽しめる最小なのが線路幅15インチゲージ（381㎜）といえましょう。

　　▲イギリスのロムニーハイス＆ディムチャーチ鉄道は、蒸気機関車も走る路線。通学列車も設定され、保存鉄道と実用
　　鉄道とを兼ね備えた15インチ鉄道の代表格です。ニューロムニー駅にて

▲途中区間は複線であり、長い列車が走るというのも従来のミニ鉄道というイメージとは違った魅力があります

▲静岡県の修禅寺虹の郷内を走るロムニー鉄道

▲桜谷軽便鉄道南山線には、蒸気機関車をはじめ電
気・ガソリン式電気機関車・バッテリー式機関車などバラ
エティーに飛んだ動力車を有する我が国の自家用15イン
チ鉄道の総本家的存在です。

▲凸型電気機関車デキ3は架線集電で走る本格的な電気機関車
桜谷軽便鉄道南山線にて

▲線路敷設もすべて手作りという素晴らしさなのが、多くの自家用鉄道を目指している方々の目標となる桜谷軽便鉄道南山線

▲数少ないナローゲージの営業鉄道である三岐鉄道北勢線の終点、阿下喜駅に隣接する「軽便鉄道博物館」には、15イ
ンチ鉄道のミニ電ホクさんが毎月第1・3日曜日に走っています